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nikki

(できるだけ)写真を載せずに書くところ

太宰治

太宰治佐藤春夫に出した「私に芥川賞をください!」という手紙が発見されて、話題になってます。

太宰は川端康成にも同様のしつこい手紙を送ったらしいですね。
でも、あちこちに懇願したにもかかわらず、結局太宰は芥川賞をもらえませんでした。
 
しかし、今、太宰治佐藤春夫川端康成で、誰の作品が一般人にいちばん読まれているかというと、ダントツで太宰でしょう。
同時代に芥川賞をもらった作家なんか、皆、名前も知りませんし、完全に歴史のなかに埋もれちゃってます。
 
それをみると、「賞なんかカンケイないんじゃないか」とおもったりするんですが(本気で作家を目指しているひとには元気づけられることだとおもいますが)、
太宰には、やっぱり芥川賞が死ぬほど欲しかったにちがいないのです。
 
わたしたちが過去をみる視点と、生前の太宰の視点と、そりゃあ、太宰にとっては、自分の視点がもっとも重要なのに決まってます。
 
ともすれば、安易に「賞なんか関係ない」「将来その作家が歴史のなかでどう評価されるかだ」とかんがえがちですが、ああやって必死であがいた者のキモチはちゃんと汲みとらないと、太宰が浮かばれないなあ、と一連の"恨みの手紙"を見ておもったのでした。
 
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